イベント自体は午後からのスタートでしたが、午前中から多くのお客様がご来店され、開始時間にはすでに店内満員御礼にてのイベントスタートです！

ステレオサウンド担当者、木村氏によるデモです。
まずは名手スティーヴ・ホフマンのマスタリングでSACD化された「Contemporary Records Vol.1」から「ART PEPPER MEETS　THE RHYTHM SECTION」。

なかなか聞くことのできない収録時の様子や、その時の事情によりマスターテープにミックス時の注意書きが書いてあること。他に出ている音源ではその注意書き通りにミックスされている事、今回の「Contemporary Records Vol.1」ではあえてその通りにせず、録音当時の雰囲気をそのまま活かしたミックスである事など非常に興味深いお話で始まり、実際に曲を聴いてみると普段聴いている音源とは全く違うニュアンスながら演奏しているときの生々しさが伝わり、その場に居た全員が「ステレオサウンド」の高音質ソフトに引き込まれていくのを目の当たりにした瞬間でした。

その後も普段は聞くことのできない製作の裏話や、収録曲のバージョンの詳しい違いや聴きどころ等興味深い話を織り交ぜながら、そこから生み出される息を呑むような高音質音源を堪能していきます。

クラシック音楽シリーズでは、ソフトによりアナログマスターテープのヒスノイズを敢えて少し残すことにより会場の雰囲気感や自然な余韻が再現される様子や、SACD/CDでそれぞれに適したミックスになっている事等、次々とそそられる内容のオンパレードで会場の皆様も頷きながら真剣に木村氏の貴重な話と音楽に耳を傾けています。

そしてアナログレコードでは、いかにオリジナルマスターに近いレコードを作っているか、そしてなぜ販売中のレコードが大量に製作することが難しく人気商品がすぐに品薄になってしまうのかという我々の「なぜ？」にとても分かりやすく説明して頂きました。

皆様相当期待のこもった様子でアナログレコードの試聴を楽しみにされていましたが、再生されるやいなやあちこちから感嘆のため息が漏れ、うっとりと聴き惚れているようでした。圧倒的情報量の多さから来るリアル感とそのクオリティで再現される女性ヴォーカルの色っぽさにもはや頷くことしかできません。

そして金額的にも皆様非常に興味のあった限定ガラスCD。
なぜガラスなのか？どうやって作られているのか？実際の音はどんな音がするのか？実際に目にしたのは初めてという方も非常に多く、その純粋なサウンドを聴き逃さないように真剣に試聴されている様子が印象的でした。

イベント終了後も様々なリクエストやお目当てのソフト、書籍を皆様思い思いに吟味しながら楽しく過ごして頂けたようです。

今回のイベント用に在庫希少品の特別販売等もあり、CD、レコード、書籍等たくさんのお客様にお買い上げいただいた上、今後発売タイトルの予約や取り寄せ等、より「
ステレオサウンド」を身近に感じて頂けるようになったと実感しております。
「今日来れて良かった！」との沢山のお言葉も頂き、イベントを通して実際に体感することにより納得できる安心感、直接お客様と当店がつながることの信頼感の大切さを改めて考えさせられました。
オーディオ初心者の方の多くがネットの口コミを鵜呑みにしてネットで購入し、自分の音が判らなくなって悩まれてご来店されます。オーディオ製品は「買ってみる」という気軽な金額ではなく、趣味に使う大切な時間の為に少し足を伸ばして頂いて、信頼できる販売店で納得してオーディオを購入した方が近道です。

話が脱線しましたが・・・もちろんイベント時以外でも「ステレオサウンド」高音質ソフトを当店にてご購入頂けますのでお気軽にお声がけ頂ければと思います。

当日は台風が近づいてきていた事もあり心配しておりましたが、立ち見が出るほどたくさんのお客様においで頂きそれぞれご満足頂けたことに安心致しました。熱いデモをして頂いたステレオサウンド木村様、雨の中ご来店頂いたお客様に心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました！

H29 9/17 小川