KISOACOUSTIC 試聴会
下は受注生産品のHB-1ハワイアンコア仕様(税別)\2,000,000-

今回は当社初となるKISOACOUSTICの試聴会を開催。春を感じさせる陽気の中、沢山のお客様にもご来店頂き、とても活気あるイベントとなりました。イベントへの注目度の高さが伺われますね。
 
  KISOACOUSTICは2009年に設立した岐阜県にあるメーカーで、今回自らお越し頂いた原社長が中心となり、独自のスピーカーに対するポリーシーを軸に楽器そのものとしての新発想スピーカーを日々生み出しておられます。
  元々建設会社の代表をされていた原さんは、ONKYOと地元にあるギターなどの楽器製作で世界的にも有名な高峰楽器製作所でのプロジェクトにオブザーバーとして参加したのをきっかけに、元々のオーディオ好きなエンドユーザーならではの経験も生かし、革新的で芸術的なスピーカーを作り出し、今に至ります。

KISOACOUSTICの特徴はなんと言ってもこの小ささと、ギター作りと同じ構造のエンクロージャーにあります。吸音材を一切使わず、エンクロージャーの響きを生かした音色は正に楽器そのものです。

  下の写真の様に、響板を均一に響かせる為、力木を職人の感覚で位置決めをしチューニングして行きます。高峰楽器には100人程の職人が在籍しているそうですが、このスピーカーを作れる職人は僅かに2人しかおらず、その作業は綿密な感性を要する正に匠の仕事で、技術の高さが分かります。実際にエンクロージャ−を指で叩いても響きは均一でした。


KISOACOUSTIC 代表の原氏

使用した機種は、KISOACOUSTICの響きを尊重すべく、プリアンプとパワーアンプにOCTAVE HP-300SEとRE290を使用。 前回使用したAccuphaseとは違う真空管アンプならではの豊かな表現力とKT120プッシュプルの力強さが絶妙にマッチし、店内に芳醇な音像が広がります。
 
写真にはありませんが、プレーヤーを代理店でもあるSPECのネットワークプレーヤーRMP-X1を使用、DSD11.2MHzにまで再生可能な高音質プレーヤーでファイル再生をしてお客様に聴いて頂きました。NASはDELAのHA-N1AH20/2BK 。

  原社長にお越し頂いたのは、試聴会の開催だけではなく実際にスピーカーをどのようにセッティングされてあの音場を作られるのかにも興味があり、前日の午後から来ていただきセッティングをして頂きました。

KISOACOUSTICのアクセサリーブランドの”SHIZUKA” の商品を駆使し、冒頭の写真の様に、オーディオウォールボードを背面に3つ、スピーカーの背面に其々1つづつ配置し、更にスピーカー前面に電磁波による悪影響を低減し、自然な音場を創造するオーディオカーペットSAC-1016を3枚敷きました。
  主力であるHB-1の試聴機がメインに添えられ、専用台とノイズキャンセラーボードを下に敷きます。当店の店内で設置できるスペースとお客様の座席の位置を確認し、今回は2600mmの正三角形で試聴ポイントを割り出し位置決めをします。
  スピーカーが楽器そのものなので持ち込んですぐには音は落ち着かず、室内の温度に馴染ませ、曲を鳴らしているうちに夕方には音場が出来上がって来ました。アクセサリー効果も感じられます。
 

”よし!これでスピーカーが消えた”と原社長。音場がスピーカーの後ろへ展開し決してうるささを感じない心地よい響きが部屋に充満します。10cmのウファーと思えない程の伸びてくる低域は、エンクロージャーの響きと織り交ぜながらこの小さな筐体から想像できない表現力です。
  海外でのオーディオショウなどでは皆このサイズから出てくる低域に驚くそうで、冗談ではなくスーパーウーファーが内蔵されていると思う様で、ユニットが他に着いていないか確認されるそうです。

 

HB-1の今回の試聴ではヴォーカルやクラッシック、JAZZなどオールジャンル何を試聴しても特に違和感のない音を聴かせてくれるスピーカーで、音の好みは色々とあるとは思いますが、大半の皆様は納得のご様子でした。
  難点を強いて言えば物理的な問題での大音量には向かない事と、値段?や、セッテイングが難しい点などがありますが、最近の傾向ではやはりコンパクトサイズで良い音が都市部などでは主流になり、好みと予算が合えば導入の候補には上がる商品かと思います。
  実際に、自分が追い求めていた音以上の表現力だと話されていたお客様もいらっしゃり、エンクロージャーの響きを抑えたスピーカーが大部分を占める中、情報量と音の正確さは向上したものの、情緒的な表現力や響きなどの感覚をオーディオで重視される方は、どうしてもビンテージスピーカーなどに走りがちなのも事実あります。
  自分が考える素晴らしい音の定義は其々皆様にある中でのオーディオの趣味ですが、新たに一石を投じるスピーカーに間違いはありません。 当店の試聴会でも上位に上がる”良い音”でした。

 

2018 3/24 菊地