OCTAVE V80/DYNAUDIO Contour S5.4 Confidence C1

今回は新商品のOCTAVE V80とDYNAUDIOの中堅機ContourS5.4とConfidence C1の試聴会を開催致しました。 V80については昨年末の当店の試聴会に登場し、ご来場の皆様に非常に好評を得ておりましたがあえてその魅力と実力をじっくり店頭にて再確認すべくDYNAUDIOのスピーカーを用いて試聴致しました。 OCTAVEは真空管とソリッドステートによるハイブリットのアンプなのはご承知かと思いますが、その数あるメーカー中でもずば抜けた完成度で、20年以上その最先端を走り続けているハイエンドメーカーです。当店に展示していますV70の姉妹機にあたるV80は外観は似ておりますが内容としては上級機のセパレートパワーアンプMRE 130の技術を継承したプリメインアンプで、その技術がふんだんに盛り込まれています。

なぜ今回DYNAUDIOとV80の組み合わせで試聴をしたかと申しますと、答えは簡単、相性が良いからです。
DYNAUDIOのスピーカーはアンプを選ぶスピーカーと言われていますが、実際にアンプの特徴が即反映される繊細なスピーカーです。セッティングもシビアで、ただ繋いだだけではいい音を奏でてくれません。が、しかるべきもののOCTAVEで鳴らしてあげると非常に心地よく中に浮かんだDYNAUDIO独特の音場が広がります。それはやはりOCTAVEのスピーカーに対する駆動力の差がモロに出てくるのではないでしょうか。
今回メインで使用したC1はトールボーイ型ではなのでスピーカースタンドがかなり厄介ですが今回純正のスタンドを使ったことと、下に敷いたエラウディオの板で鳴きを調整した為か低域の繋がりも良くフルレンジのようにまとまりのあるしなやかで繊細な音色に変貌しました。これもV80のアンプの解像度のよさやレスポンスの高さなど非常にアンプの特徴が出て、改めてDYNAUDIOとの音色と相性のよさを再確認致しました。
V80はV70と違い5極管接続で、今までにも色々なメーカーでも扱われた構成ですが動作的な不安定や歪み率の高さが問題でした。OCTAVEでは独自の回路によりその不備を解消し、同時に5極管の動作で必要となる補助電流の強化などで電圧の変動に対する完全な安定性を得られました。又、トランスには他では見られないPMZコアを使用し広帯域が得られています。スピーカーをよりスムーズにストレスなく安定した鳴らし方ができるのはこのような技術的な努力があるからです。
 今回デモで使用したV80にはドライバー管にGEの6072と中国管のECC82が2本使用され、出力管にはスベトラーナの6550Cが4本、トランスはお家芸自社製トランスの電磁シールドされ更に振動制御の充填剤も使用しているとの事。OCTAVEの伝統の保護回路も健在でプリとパワーをセパレートの使用が可能で、将来的にステップアップも可能です。
となりの写真がSUPER BLACK BOX!!今までノーマルのBLACK BOXでも驚かされたのにこれを繋いだときは”なんじゃこりゃ”というほどの余裕さと奥行きが増す、まさにハイパー強化電源であります。前回のノーマルBLACK BOXは比較的小さなコンデンサーがいっぱい並べられていましたが今回は大容量のコンデンサーを採用。OCTAVEを使っている方は間違いなくBLACK BOXの導入を検討されたほうがいいと思います。
  V80はありませんが当店には常時OCTAVE V70を店頭展示しておりますのでいつでも試聴可能です。是非ご来店ください。2009 1/25