OCTAVE PIEGA 試聴会

今回の試聴会は、OCTAVEよりスペシャルエディションモデルの真空管プリアンプ‘‘HP500SE‘‘と140W(4Ω)
モノラル真空管アンプ‘‘MRE 130を2台使用し、PIEGA のTP5とB&W 802Dを鳴らしました。
 OCTAVEについては前回の試聴会でも証明済みのすばらしいなりっぷりで、真空管アンプとは思えないS/Nと音楽表現には納得です。
PIEGAはスイスのメーカーで、リボン型の中高域ユニットを使用しているのが特徴、 新シリーズのTP-5は
外観がアルミを使ったボディーにLDRリボンツィーターと新開発のMDSテクノロジーを採用した13cmウーファーが2発搭載された2.5ウェイスピーカー。

TP3も小さいながらも響きが良く、無共振のスピーカースタンドにのせた時の力強い鳴り方にはびっくりしました。

エンクロージャーはアルミ押し出し製法により強度を確保、アルミボディーの薄さを4mmにしエンクロージャーの容量を増やし中の空気量を増やしている。
天板の間には鉄板を入れて鳴きを調整し更に、内側にフッソゴムを貼り付けアルミの鳴きを抑えてるそうです。
ウーファーはMDS(マキシマム・ディスプレースメント・サスペンション)という新しい技術のユニットを採用。13cmの大きさからは想像できない低音は
振幅が最大9cmという優れた能力に秘密があるようです。
前面のアルミメッシュグリルも大変重要な役割をしています。

無機質な外観やリボンツィーターを使用していることから‘‘冷たい鳴り方ではないか‘‘とか、‘‘リボン独特の響きが出るのではないか‘‘とイメージされていた方が多かったようですが、ハイ上がりできつめのニュアンスを出すスピーカーが多い中、エンクロージャーの金属的な鳴きもあまり感じず、リボンの響きも心地よくうまくバランスを取っているスピーカーという印象でした。セッティングにあまり時間を取れませんでしたが、うまく調整すればスピード感を残しつつも、リボン独特の雰囲気感も引き出した幅のある鳴り方になるスピーカーに変貌できる事でしょう。