Accuphase 試聴会

今回のアキュフェーズイベントは、
本来昨年の「オーディオショップケイキ秋の試聴会2022」にてお披露目予定だった

パワーアンプ A-300

プリメインアンプ E-4000

クリーン電源 PS-1250

のデモ試聴、そしてモノラルパワーアンプの導入を考え始めると必ず湧き上がる疑問

ステレオパワーアンプのバイアンプ接続やブリッジ接続とモノラルパワーアンプ接続はどう違うのか?

という素朴かつ壮大な疑問への実験と検証と体感ができるイベントとなりました。

実はコロナ禍以降初のアキュフェーズ担当者が来仙してのイベントとなります。
今まではZOOMを使用してのリモートにて顔を見ながらお話ししていたので全く意識していなかったのですが、アキュフェーズ営業田邉さんの冒頭のご挨拶「
3年ぶりの直接のイベントですね」の言葉にハッとさせられました。

さて、今回のイベント、写真をご覧頂くとわかるように恐ろしく荘厳なラインナップでの進行となります笑

Accuphase
CDトランスポート:DP-1000
DAC:DC-1000
プリアンプ:C-3900
プリメインアンプ:E-4000
モノラルパワーアンプ:A-300/Pair
ステレオパワーアンプ:A-75 2台
クリーン電源:PS-1250 2台

B&W
スピーカー:802D4

今回の内容は三部構成。

第一部営業 田邉さんによる「新製品プリメインアンプE-4000の魅力を味わい尽くす!」

第二部技術 山本さんによる「アキュフェーズ50年の歩み」

第三部技術 山本さんによる「パワーアンプの贅沢すぎる聴き比べと解説」

というイベントならではの内容となっております。

さぁ先ずは人気プリメインアンプE-480の後継機種E-4000!
この新機種を待ち望んでいた方は多いのではないでしょうか?

実際、私小川も昨年の東京インターナショナルオーディオショウに行った時にもこのE-4000への人だかりに驚いたものです。
今まで400シリーズで使用していたMOS FETからバイポーラトランジスタへの変更は上位機種のE-5000から受け継がれたものだそうで、その影響か、音の広がり感がより出るようになったように感じます。

静寂感からの立ち上がりの良さと繊細なニュアンスの表現はさすがの一言。
そしてさらに音離れの良さでAB級ならではの鳴りっぷりも感じられる超優秀なプリメインアンプだと思います。

さらにデザイン面ではメーターを大きくするためにダイヤルノブの位置を少し外側に再デザインするなどの変更もあったとのこと。
他にも言われなければ気づかない変更点等イベントならではの話が飛び出すのは楽しいですね。
E-5000の大型メーターがとても評判が良かったとの事で、ユーザーの声をすぐに反映して開発に取り入れてくれるあたりも皆様好印象だったようです。

そして技術 山本さんへバトンタッチ!

このたびアキュフェーズが50周年という事で、「アキュフェーズ」の50年間の歴史を、中の人ならではの語りで紹介していただきました。

アキュフェーズファンにとってはたまらない内容でしたね。

さて、A-300の試聴から

前モデルA-250時は100W/8Ωだった出力がA?300では125W/8Ωにパワーアップしており、なんとダンピングファクターは1000以上!

またデザイン面では、アナログメーターを意識したデザインとなっており、よーく見るとかなり大胆なデザイン変更がなされているようです。
例えばサブパネルの位置を下に下げるためにヒートシンクを削っているところや、さらにサブパネルの動きをよりまろやかにして高級感のある機構にするというところにまでこだわっています。

説明されないと気づかない。でも確実に使いやすく洗練されていくデザインは見事です!
作り手の想いが見える気がするので、小川は特にこういう話が好きなのです笑。

A-300の表現力に浸った後には、皆様気になっていた「ステレオパワーアンプ2台使いとの違い」は何なのか?という内容に移っていきます。

A-75シングル使いはいつも店頭にて鳴らしている音、のはずですが今回はやはりCDプレーヤーもセパレート、さらにクリーン電源使用。ということでお客様からも「いつもよりも良い音だね」との言葉が聞かれる程。

ここからどう変わるのか?

A-75ブリッジ接続にすると即気づくのは圧倒的な力強さ。出だし最初の一音から違いが明らかで、音の余裕や広がり感が違う・・・戻れなくなってしまう。
やはりステレオパワー2台使いが最強か?
ちなみにデュアルモノ(バイアンプ接続)を今回比べなかったのは、スピーカーケーブルの編成がモノラルパワーと合わせることができなくなってしまうためややこしくなるので比較にはブリッジ接続を選択しました。

そしてA-300は力強さはもちろんですがやはり空間の広さ、残響(?)余韻の繊細さが、さらにあるように感じるのです。「余韻にもしっかりと密度がある」と言ったら良いでしょうか?

やはりアンプに限らずオーディオ購入にあたり、金額が上がるにつれシビアになる費用対効果ではありますが

今回ご参加頂いた皆様にも体験頂いた通り「納得」するという感覚が非常に重要になってきますし、しっかりとお客様に納得していただける商品を50年作り続けるアキュフェーズの凄さもあらためて感じることもできました。

そして何よりその場を提供する事のできる専門店であるという自覚をあらためて実感することにも繋がった気が致します。

そしてここでは敢えて言いませんでしたが、実は当店オーディオショップケイキも同じ50周年なんです。

この場をお借りいたしまして皆様への50年間のご愛顧に感謝申し上げます。

そして今後さらに50年!皆様に楽しく安心してお付き合い頂けるオーディオショップケイキでありたいと思う次第でございます。

あらためましてこれからもよろしくお願い致します。

 

2023/2/12 小川