オーディオショップケイキコラム
2018年1月14日

アナログレコード再生において「あったらいいな」の欲求に答えてくれる

i-qual(アイコール)から、「オートリフト」、以前このコラムでもご紹介させて頂きました

「バキューム式レコードクリーナー」に続き、新製品が発売され当店店頭にも

入荷致しましたのであらためてご紹介させて頂きます。

かつてはマイクロやラックスマンのレコードプレーヤー等にも実装されたり、オーディオテクニカでもこれに近い

商品があり、レコード盤の反りやトレース能力に効果的なバキューム式のターンテーブルが人気を博して来ました

が、これらの備わっていないレコードプレーヤーでもターンテーブルの上にセットするだけで使える「バキューム式

スタビライザー」VACUMU DISC MATE IQ1300Aの登場で当店でも連日話題になっております。

この度当店新展示レコードプレーヤー、ドイツのTRANS ROTOR(トランスローター社)の「DARKSTAR」

GLANZ(グランツ)「MH-09B」アーム仕様(現在試作品の為オーディオショップケイキ特別仕様ですが

かなりオススメですよ!)で実際に使ってみたいと思います!

本体の見た目は高級感のあるツヤ消しブラックで、独特の肌触りの純マグネシウム製ディスクは程よい重量感があり、

IQ1300Aにレコード盤を吸着させることにより、音の不要振動や低域の解像度の向上等にも効果が期待できます。

 


※注意点としてこのバキューム式スタビライザーを使用する場合は、IQ1300Aをセットした際にレコード プレーヤー

のスピンドルの頭が少し出ている必要がありますので、ご使用の前にお手持ちのレコードプレーヤーのスピンドルの

長さを確認頂ければ確実です

さっそく付属のターンテーブルマットを外し、そこにIQ1300Aをセットしましょう!
(DARKSTARにはターンテーブルマットがありませんのでそのままIQ1300Aをセットしています)

次に、再生するレコードをセットして一見聴診器のような吸引機をレコード中央スピンドルに合わせてセット。

サクション・ボックスのスイッチをON。約20秒程で吸着が完了します。掃除機のような音がするのかと思いきや意外と静かに吸っていきます・・・

吸引が終わるとIQ1300Aごと持ち上がるほどレコードの淵からレーベル面までしっかりと吸着されています。

準備はこれだけなので手軽でいいですね!

このとき使用するサクションボックスも乾電池式なので電源ケーブル等でごちゃごちゃすることも無く邪魔にならないところもポイントです。

レコード中心部から吸引するのですが、レーベルサイドの穴には逆支弁がついているようですね、取説には吸着後40分間吸着状態が続くと

書いてありますが・・・本当かどうか意地悪く実験してみました!

脅威の1時間30分を超えてもIQ1300A本体を持ち上げ続ける吸着力を誇り、LP片面を再生するには十分な持続力です。

それでは吸引機を外し再生します。

IQ1300Aを使用すると反って歪んだレコードでもしっかりと吸着され、レコード盤がフラットな状態になるので針先も余計に揺さぶられる

ことも無くレコードの音溝を正確にトレースできるので、今まで微妙に出ていた付帯音のザワザワした部分がなくなり、女性ヴォーカルならで

はの声のやわらかさが出てきました!

このあたりがレコード再生の楽しさ、奥深さであり醍醐味です!疲れたカラダに”音楽”が染み込んでくるような、

音楽の魅力ってコレだよね!という感覚をあらためて呼び覚まされたように思います。

ちなみにレコード盤の反りが大きい場合、付属の吸着アダプターを乗せて吸着操作を行ってみてください。

吸着されたレコードを外す場合はゴムの淵を指で引っ掛けるように空気を入れてやると簡単に外すことができます。

 

また、LINN LP12のようなフローティング式のレコードプレーヤーは重さのバランスが変わってしまうのであまり

積極的にはおすすめはしませんがLINN LP12でも試してみてギリギリ使用することができ、その効果も実感することが

できました。

さて、このようにレコード再生はちょっとしたコトでも時にはその効果は大きく反映されることもあり、自分の音への感性が試される趣味とし

ての楽しみでもあると思います。このような感性に訴える体験ができるのは音を追求したオーディオ専門店ならではと思います。

当店でも経験豊富なスタッフを揃えていますので是非相談し、実際に自分の音を探してみてください。

ご来店お待ち致しております!

 

AUDIO SHOP KEIKI 小川