Sonusfaber 試聴会

今回のイベントレポートは、イタリアの人気ブランド「ソナスファベール」になります。

ここ数年のコロナ禍において非常に人気の高かったスピーカー「LUMINA」シリーズではじめて

Sonusfaberを使ったという方も非常に多く、その上位機種であり新製品が注目されていた

”Homage”シリーズの発売に合わせての開催となりました。

組み合わせるアンプやプレーヤーも普段お目にかかれる機会の少ない機材ばかり

というわけで、始まる前から注目度の高いイベントになりました。

【使用機材】

Sonusfaber スピーカー Serafino G2

Sonusfaber スピーカー OlympicaNovaV

Burmester プリアンプ 035

Burmester ステレオパワーアンプ 036

Burmester CDプレーヤー 061

DR.FeickertAnalogue アナログレコードプレーヤー Firevird

KLAUDiO トーンアーム ARM-AP12

株式会社NOAHの関根氏にデモンストレーションをして頂きますが、軽く自社紹介から

 実は株式会社ノアは今回デモするソナスファベールを世界で初めて海外展開させた

輸入代理店であり、それゆえソナスファベールを語るうえで必ず話しの出る

「フランコ・セルブリン」そして、その思想がどのように継承され今に至るか?

という所までしっかりと体験談として話しができる代理店であり、参加された方々も

その歴史(系譜)にも興味深く聞き入っているようすでした。

まずはOlympica NovaVで、アナログレコードから

ソナスファベールらしいシルキーな音色や響きの美しさはもちろんですが

シンバルやハイハット等の金属的な音の表現もしっかりと再現されており、

フロアスタンディング型のメリットを十分に生かした編成の大きな交響曲なども

非常に解像度高く表現されているところは皆様も驚いているご様子。

 

 

このOlympica NovaVの筐体は左右対称となっており、バスレフポートが片側にしか

ついていません。

設置する場所によって左右のスピーカーを入れ替え、バスレフポートの向きを

内向きにするのか?外向きにするのか?により音の調整ができるのは

とてもありがたい設計ですね。

次にスピーカーをSerafino G2に入れ替えて聴いていただきます。

 

「サウンドフロア」が下がったように感じるほどに、低域まで伸びやかに表現していきます。

もちろん高域が出ていないという事ではなくむしろ高域に関しても表現力の向上は

確実に感じるところではあるのですが、なんといってもその広大な表現力を支えて

いるのは新開発のミッドレンジから奏でられる中域の表現力に他なりません!

 

新生ソナスファベールが手掛ける第5世代目の"Homage"シリーズ。

このセラフィーノの中域(ミッドレンジ)に特徴的なフェーズプラグ(スピーカーユニットの

中心部分についているプラグ)の影響が大きいとのこと。

そしてさらにいうとミッドレンジの部分に使われているキャビネット側の構造もまた

かなり特殊。

 

「密閉型」でも「開放型」でも無いという構造・・・?

 

簡単に説明すると "mid" と "high" の内部チェンバー構造はそれぞれ密閉型構造を

採用しているのですが、この "mid" と "high" のあいだに「特定の周波数のみを通す穴」

が空いているそうで 、密閉型と開放型のデメリットを無くすことに成功した構造。

という事らしいのです。

 

さすが、Olympicaよりも音の広がりも感じられ、より ソナスファベールらしい美音だと

感じるのです。

ソナスファベールは全て手作りによる制作。という事は有名ではあるのですが、

例えば、キャビネットを覆っている突板をひとつとってみても

ソナスファベール全ラインナップにおいて、シートではなく天然木の突板が使用されている

という拘りがあり、さらに今回で言うとOlympicaで分かりやすいのですが

「木目に継ぎ目が無い」という非常に美しい仕様でつくられているところにも

デザイン面での拘りが感じられるポイントのひとつだったりします。

 

「良い音」や「良いデザイン」など、つくる人の思いもそれぞれ

それに加えて「予算」や「世間体」など、我々つかう人の思いもそれぞれ。

 

 

日々の不安やストレスが何かと話題になる現代社会において

「癒し」に直結する「音楽」。そのための「オーディオ」に少し拘ってみると

ちょっと良いことがあるかもしれませんよ?(笑)

 

2023/12/3 小川